《身土不二》生まれ育った土地のものを生活に取り入れると長生きするという言い伝え。
アロマセラピーはヨーロッパ発祥の自然療法ですが、日本古来の植物から採られる和精油は今熱い注目を集めています。
元々は北半球の広い地域に分布していましたが現在では日本にのみ自生しており、こうやまきはその名の通り、高野山に由来します。高野山真言宗の総本山である高野山ではこうやまきは神木として大切にされています。
木の精油によく含まれているαピネンが約60%含まれています。このαピネンは質の良い睡眠を促すと言われていて、それはラベンダー精油より良い結果が出ているとの報告も。
高さは30mになる常緑の植物で弥生時代では木棺として利用されていたり、耐水性が高く風呂桶としても使われていました。現在では湯船材や橋梁材としても利用されています。
また意外にもエイジングケアとしても期待ができるという実験結果があり、詳細データはフレグランスジャーナルNo.392に掲載されています。簡単にお伝えすると、コウヤマキエキスを2%配合した美容液を1日2回、1ヶ月間一定の部位に塗布。最終塗布後1日おいた角質をテープで採集すると、エキスなしの場合と比較して角質細胞内の抗酸化活性の増加が見られたとのこと。
エキス=精油ということは明言されていませんので、アロマでアンチエイジングがどれだけ期待できるかは不明ですが、夜のケアとして取り入れると質の良い睡眠に繋がり、あわよくばアンチエイジングにもなるかもしれません。
特徴的な香りのためシングルでは少し使いづらく、ブレンドすることをおすすめします。
学名:Sciadopitys verticillata
科名:コウヤマキ科
抽出部位:枝葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
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