原料植物:カーネーション
学名:Diabthus caryophyllus
科名:ナデシコ科
抽出部位:花
蒸留法:揮発性有機溶剤抽出法
学名は「ダイアントゥス カリオフィルス」と読みます。難しいですね…。
幸福のシンボルとして母の日に贈る花として有名ですね。お花自体は春から夏にかけて開花します。精油は、生花のシーズンが終わる7月ごろから咲く花から抽出されます。
植物から取れる精油量の割合のことを収油率や採油率と言いますが、カーネーションの採油率はとても低く0.02〜0.03%と言われています。高価で知られているローズの採油率が0.01〜0.06%と言われているところからも、かなり高価な精油といえます。
シングル精油はフローラル調とは言い難い、気難しい香り。それもそのはずで主成分はクローブと同じオイゲノール。香りも似ていることから、カーネーションの学名も丁子caryophyllusがついているそう。イギリスではクローブピンクとも呼ばれています。アンバースパイシーノート(動物性香料のアンバーグリスとスパイスを合わせたような香り)としてブレンドすると深みのある香りにまとまります。
日本ではカーネーションの香りはほとんどありませんが、本来は香りの強い植物だそう。
ちなみにクローブは歯痛や歯肉炎などに利用されてきた歴史があります。オイゲノールの薬理作用として、鎮静作用、鎮痙作用、局所麻酔作用、抗炎症作用が挙げられます。
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