Lemongrass

更新日:11月13日

AEAJアロマテラピー検定1級範囲精油

(テスト範囲以上の情報です)

原料植物:レモングラス

学名:Cymbopogon flexuosus

(カンボジア、インド原産の東インドレモングラス)

   Cymbopogon citratus

(スリランカ、マレーシア原産の西インドレモングラス)

科名:イネ科

抽出部位:葉

抽出方法:水蒸気蒸留法

備考:子宮収縮作用があるため妊娠中の使用は控える・授乳中やイネ科アレルギーのある方も注意・皮膚への刺激が強いので塗布する際は濃度に注意。

Cymbopogon flexuosus(カンボジア、インド原産のイーストインディアン・レモングラス)は西インドレモングラスよりもシトラールが多く含まれ甘味の強い香りを持ちます。レモン風の香りが好きな方はこちらがおすすめ。一方Cymbopogon citratus (スリランカ、マレーシア原産のウェストインディアン・レモングラス)にはミルセンが含まれシトラールの含有量が低く土臭い香りを持ちます。そしてflexuosusと比較すると軽い香りと言われています。トムヤムスープなどの料理の香りづけに使われるのはこちら。


レモングラスの精油は葉の内側にある精油細胞中に含まれています。葉鞘(ヨウショウ)より葉身(ヨウシン)に多く含有されます。精油含有量は品種間で差があり、収油率は植え付け後から3〜5年目がピークで次第に減少していきます。

精油の主成分はシトラール(ゲラニアールとネラールの混合物)で約70~90%含有され、このため抗ウイルス作用や虫除け作用が期待できます。レモングラス精油の質はこのシトラールの含有率で決まると言われているため、東インドレモングラスの方が品質が良いとされています。シトラールゲラニオール以外にはミルセンや酢酸ゲラニル、リナロール、シトロネラール、シトロネロールなどが含まれており、ミルセンに関しては、西インドレモングラスには10〜20%含まれるのに対し東インドレモングラスにはほとんど含まれていません。

レモンシロップやレモンキャンディを連想させるような香りを持ちますがほのかに青臭さも混じっている力強い香りです。香りを深呼吸して取り込むと奥にかすかなバナナ様の甘さがあります。リラックスするというよりも、強壮作用があるガツンと喝のある香りであり、頭脳明晰にさせる作用もあるため就寝時にトリートメントオイルや芳香浴として利用すると寝付きにくくなる方もいらっしゃいます。


レモングラスはイネ科の仲間であり、イネ科は759属11,554種からなります。穀類と分類されるイネ、ムギ、とうもろこし、キビや、牧草類に分けられるものなど人間以外の動物にとっても貴重な食料源となっています。イネ科のうちヒトが食べるのは主に子実ですが、(たけのこ、マコモタケ、ベビーコーンは子実以外を食べています。)イネ科の葉を食用とするのはレモングラスくらいだと言われています。


イネ科で香りがするものはキンボポゴン属植物に集中しており、他はベチバーやスイートグラス、スイートバーナルグラスなどの数種類のみになります。キンボポゴン属には52種が存在し、いずれも熱帯や亜熱帯に分布しています。西インドレモングラスや東インドレモングラスのほか、北インドレモングラス、パルマローザ、シトロネラグラス、ジャワシトロネラが熱帯アジアに自生しています。アフリカではキャメルグラス、豪州にはオーストラリアンレモングラスが、日本にはオガルカヤが自生しています。


キンボポゴンは「舟」と「髭」を意味するラテン語からできています。穎果(えいか)と言われるイネ科の果実の形が舟型であること、その果実の先に髭のように伸びる芒が由来です。他にも芒の特徴がある属には〜ポゴンとつくものが多くあり、同じイネ科のベチバーはChrysopogon(黄金の髭)を意味します。


キンボポゴン属の和名はオガルカヤ属です。秋の七草であるカルカヤはこのオガルカヤ属のオガルカヤとメガルカヤ属のメガルカヤの総称であり、かつては茅葺き屋根などに利用されていました。


香りを有するイネ科植物を総称してコウスイガヤ(香水茅)、コウボウ(香茅)と呼ぶこともあります。ですがコウスイガヤはシトロネラグラス、ジャワシトロネラの和名であったり、コウボウはレモングラスの中国名でもあります。(ややこしいですね)


数千年前から感染症や熱病に効く薬草としてアーユルヴェーダやユナニ医学、シッダ医学で使われてきました。アロマセラピー以外ではトムヤムスープや煮込み料理に、肉魚の臭み取りとして使われたりと料理に欠かせない食材として活躍しています。精油には抗菌性や抗真菌、防虫効果があることが認められており、ナチュラル思考の虫除け商品によく使われています。


中薬では感冒頭痛や胃痛、下痢、打撲傷に全草を使い、根を心気痛に用います。オガルカヤは気管支炎や気管支喘息、リウマチ性関節炎、頭痛、打撲傷、下痢、腹痛などの治療に使います。そのほか様々なキンボポゴン属の薬草を治療に用いてきました。


(JAMHA2021機関誌P16-20より)


強壮、抗ウイルス、抗炎症、抗菌、抗真菌、血管拡張、虫除け、収斂、消火促進、鎮静、デオドラント


レモングラスの実験データはこちら

カンジダ菌の増殖を抑える精油

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