精油と合成香料は何が違う?脳が香りを感じるしくみとアロマの働き
- 勝田 静佳

- 2022年6月6日
- 読了時間: 3分
更新日:11月21日
こんにちは。Aroma life creator のしずかです。
アロマセラピーは日本語で「芳香療法」。
“療法” という言葉のとおり、香りが私たちにプラスの変化をもたらす理由があります。

私たちの生活には、柔軟剤・芳香剤・入浴剤・化粧品など無数の香りが溢れています。
では 市販の香り(合成香料)と、アロマセラピーで使う精油(天然芳香成分)は何が違うのか?
この記事では、その疑問にお答えします。
仕組みを知ると、香りを“暮らしの味方”として活用したくなるはず。
まずは香りと深く関わる脳の働きから見ていきましょう。
1|脳は香りをどう感じる?
香りが鼻から入ると、鼻奥の「嗅上皮」という器官でキャッチされ、その情報は電気信号に変わり 0.2秒で大脳辺縁系へ届きます。
大脳辺縁系にある
扁桃体 … 感情
海馬 …… 記憶
ここで「いい香り」「嫌な匂い」の判断や、過去の記憶・感情が呼び起こされます。
そして近くにある
視床下部 … 自律神経・免疫・体温・睡眠・ホルモンの中枢
下垂体 …… ホルモン分泌の司令塔
ここにも影響が届き、身体が整う方向に動き始めます。
簡単にいうと…
香りは脳で認識され、ホルモン・自律神経・感情に変化を起こす。
だからこそ、香りは「生きるためのブレーキとアクセル」を握る部分に作用します。
2|香りがストレスに効く理由
過度なストレスは体内のバランス(ホメオスタシス)を乱しよく耳にする、
自律神経の不調
免疫力低下
ホルモンバランスの乱れ
を引き起こします。
精油の天然香気成分が 視床下部へ心地よい刺激 を与えることで、乱れたバランスが整いやすくなるのです。実際に精油とストレスの関係には、複数の研究結果が発表されています。
3|どの香りを選べばいい?
これも、本当によく聞かれる質問です。
私はいつも、こう答えています。
あなたが「好き」と感じる香り。
作用(リラックス、活性、ホルモン系 など)はあくまで参考。
脳が心地よいと感じることこそ、最大の効果につながります。
ぜひ知識で精油を選ばずに、感覚で選択してみてください。
そして女性は特に、28日周期の変化を香りの好みでキャッチすることができます。
・月経前はこの香りを好む
・排卵後はこの香りがしっくりくる
など、“自分のリズムの兆し”を精油が教えてくれることも。
4|精油と合成香料の違い
アロマセラピーで使う精油は 100%天然の芳香成分。
一方、市販の香り付き商品に多い「香料」は 合成香料 で、人が化学的に作った香りです。
両方にメリットがありますが、性質はまったく異なります。
⚫︎精油
天然の植物由来
酸化・劣化する(=生もの)
心身に作用しやすい
個人差に寄り添う香り
⚫︎合成香料
人工的に安定させた香り
劣化しにくく品質が一定
強く香るものも多い
敏感な方は刺激になりやすい
私自身、市販の芳香剤で頭痛が起こることがあり、天然の精油に切り替えたひとりです。
5|アロマは暮らしのスイッチ
精油は、脳の“本能と感情を司る部分”に直接届くもの。
だからこそストレスケアにも、自分のリズムを知るツールとしても大きな力を発揮します。
もしお家に使い方がわからない精油があれば、お気軽にご相談ください。
1本を使い切る頃、きっとまた新しい香りを迎えたくなっているはずです。




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