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節気と陰陽 ― 季節の呼吸を感じるための基礎知識

日本の季節は“四季”だけでは区切れないほど、繊細なリズムで動いています。


そのリズムを細かく記したものが 二十四節気(にじゅうしせっき)。そしてその背景にあるのが 陰陽のエネルギーの流れ。


季節を香りで整えるとき、この「節気 × 陰陽」の視点があると、香り選びの意味が深くなります。



■ 1|節気とは?


二十四節気は、地球の太陽の動きに合わせて季節を24の区切りに分けたもの。


立春 → 雨水 → 啓蟄 → 春分 → 清明 → 穀雨


立夏 → 小満 → 芒種 → 夏至 → 小暑 → 大暑


立秋 → 処暑 → 白露 → 秋分 → 寒露 → 霜降


立冬 → 小雪 → 大雪 → 冬至 → 小寒 → 大寒


一つひとつが季節の変わり目を知らせる“呼吸”のようなものなのです。


たとえば

・春分と秋分 → 陰陽のバランスが等しくなる

・夏至 → 陽のピーク

・冬至 → 陰のピーク

というように、それぞれの節気にはエネルギーの意味があります。



■ 2|陰陽とは?季節にどう関係するの?


陰陽は「光と影」「昼と夜」「動と静」のように、自然界が持つ二つの性質。


陽の性質

・上昇

・発散

・温かさ

・動き

・外へ向かうエネルギー


陰の性質

・下降

・収縮

・冷え

・静けさ

・内へ向かうエネルギー


季節は、この陰陽のバランスによって流れています。


■ 3|節気 × 陰陽の流れをざっくり


● 春(立春〜)

陽が生まれ、芽吹きの準備が始まる。

→ 香りも“軽やか”で“上向き”のエネルギーが合う季節。


● 夏(夏至)

陽のピーク。外に向かう、生命力が最大。

→ ハーブ・柑橘が強く響く。


● 秋(秋分)

陽が静まり、陰が増え始める。内観・整理の季節。

→ 樹木・樹脂の落ち着く香りが助けになる。


● 冬(冬至)

陰のピーク。静けさ・休息・再生の準備。

→ 柚子・マンダリンなど“陽の芽”を灯す柑橘や、温めるハーブがぴったり。


■ 4|秋分と冬至を陰陽で読む


● 秋分:陰陽が等しくなる日

この日を境に“陰”の質が強まり、心が内側に向かいやすくなります。体も「温度差の疲れ」を感じやすい時期。


→ 香りは

・鎮静(陰) と ・クリア(陽) のバランスがあるものが◎

レモン × ホーウッド、フランキンセンスなど。


● 冬至:陰の極まり

ここから“陽”が再生する始まりの日。

昔は「太陽がよみがえる日」と考えられていて、柚子湯はその象徴。


→ 香りは

・陰を温めてゆるめるもの と

・軽く陽の光を呼ぶもの

柑橘、マジョラム、ラベンダー、スパイス系が合う。



私たち人は、自然と切り離して生きることは、本当はできません。

ニンゲンも陰陽がめぐる自然の一部で、季節の波も心の波も、同じリズムで揺れています。


だからこそ、その流れに逆らうのではなく、波を乗りこなすように、自分の陰陽を整えていくこと。

それが“本来の自分軸”を取り戻す、もっともシンプルな方法だと私は思っています。


季節の陰陽が変わるとき、香りの感じ方や体のほぐれ方、心の動きまでそっと変わっていきます。

その変化に気づき、今の季節に合う香りを選ぶことは、自分を大切にする、とても静かなセルフケアなのです。


余計なものが削ぎ落とされていくと、自然と「今の自分に必要な香り」がわかるようになってくる。

季節と、体と、心の“真ん中”にフィットする香りが、必ずある。

次の節気に向かうヒントとして、今日のあなたの日々の中に、香りをひとしずく取り入れてみてください。


それは自然のリズムに寄り添い、自分軸をそっと整える、小さな一歩になります。

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